大村智のイベルメクチン

2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智・北里大学特別栄誉教授

寄生虫やマラリアなどに関する研究が話題になっています。

 

中でも寄生虫による風土病の治療薬として実用化した「イベルメクチン」は、

世界中の多くの人や動物を救っているんですよ。

 

もちろん犬も例外ではなく、命を救われています。

 

イベルメクチンといえば、犬のフィラリア予防 に大きく関係しています。

 

フィラリアとは、’蚊’に刺されることにより発症する病気です。

フィラリアの幼虫を体内に持った’蚊’に刺されると、

犬の体内にフィラリアの幼虫が入り込むんです。

 

フィラリアの幼虫とは犬糸状虫。

いわゆる回虫とかぎょう虫とか言われている、あのそうめんのような気持ち悪い虫です。

フィラリア幼虫

もし、犬がフィラリアに寄生されてしまったら、

  • 咳が出る。
  • 元気がない。
  • 食欲がない。

などの初期症状が起こり、さらに悪化すると、お腹が膨らんできたり、おしっこの色が赤っぽくなります。

そして心不全などを起こし死んでしまう場合もあるそうです。

 

そんな怖い病気から守ってくれるフィラリア予防薬に、イベルメクチンが使われているんです。

 

柴犬こぶしが今まで飲んだ事のあるフィラリア予防薬は、

カルドメックチュアブル(メリアル・ジャパン)と
イベルメック(フジタ製薬)

カルドメックチュアブルとイベルメック

どちらもお菓子型で飲むというより食べるタイプです。

いずれも犬の体重1kg当たりイベルメクチン6μgが基準量とされています。

春の蚊が出始めた次の月から、秋の蚊が居なくなった次の月まで、
毎月1回で食べさせます。

 

カルドメックチュアブルについては、
「フィラリア予防薬にカルドメックチュアブルP136」に、

イベルメックについては、
「フィラリア予防の薬イベルメックを飲んだ」に詳しく書いています。

 

また、カルドメックチュアブルとイベルメックの違いについてはこちらです。
カルドメックチュアブルとイベルメックの比較

 

おかげで柴犬こぶしは、今までフィライアにかかる事もなく健康に過ごしています。

大村智さんのイベルメクチンの研究・開発は、犬たちにとっても大変助かっているんですね。