2020年5月6日、
ノーベル医学生理学賞の大村智特別栄誉教授が開発に貢献した抗寄生虫薬「イベルメクチン」が、
新型コロナウイルス感染症の治療薬として有効の可能性があると発表されました。
人工呼吸器が必要な重症の患者にも有効だったということです。
大村智教授のイベルメクチンについては、以前、このサイトでも紹介させて頂いています。
⇒大村智のイベルメクチン
イベルメクチンは犬のフィラリア予防に大きく関係しています。
フィラリアとは、’蚊’に刺されることにより発症する病気です。
フィラリアの幼虫を体内に持った’蚊’に刺されると、
犬はフィラリアに寄生されてしまいます。
発症してしまうと、咳が出る、元気がない、食欲がない、などの初期症状が起こり、さらに悪化すると、お腹が膨らんできたり、おしっこの色が赤っぽくなります。
そして心不全などを起こし死んでしまう場合もあるそうです。
このような恐ろしい病気から守ってくれているのがイベルメクチンです。
フィラリア予防薬の中でも、
・イベルメック(フジタ製薬株式会社)
・ カルドメックチュアブル(ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社)
・ イベルガードPチュアブル(共立製薬株式会社)
・ アザバスカ錠(日新製薬株式会社)
などにイベルメクチンが主成分として使われています。
フィラリア予防薬は、
毎年、春の蚊が出始めた翌月(5月くらい)から、秋の蚊が居なくなった翌月(12月くらい)まで、毎月1回必ず飲ませます。
このように愛犬を救ってくれているイベルメクチンが、新型コロナウイルス感染症にも有効かもしれないなんて驚きとともに嬉しいことですよね。
まだこれから症状の改善効果や副作用の有無などを確かめる必要があるとのことですが、
早くコロナ治療薬として使われる日が来るように祈っています。