雄の柴犬こぶしが我が家に来たのは生後70日目の頃です。
その頃はまだ睾丸(タマタマ)は外に出ていませんでした。
通常、生後40日~60週齢頃、遅くても生後約6ヶ月までに陰嚢に降りて来て、外にタマタマが二つぶら下がります。
でも、こぶしは7ヶ月過ぎても片方しか外に出て来ませんでした。
見た目では、タマタマが一つだけぶら下がっている状態です。
もう一つのタマタマはどうやらお腹の中に入ったまんまになっているみたいです。
これを停留睾丸というそうです。
タマタマがお腹の中にあると腫瘍になりやすくなる、とお医者さんに言われました。
データでは通常の10倍近く精巣腫瘍の発生率が高くなるそうです。
万が一、腫瘍になってしまったら、
お腹の中にあるため見つかりにくいので手遅れになってしまう場合もあるし、しかも取り除くのは困難だそうです。
ですからなるべく早く去勢して取り除いた方が安心なんだそうです。
去勢手術は、こぶしのように片方だけが腹腔内にある場合、陰嚢とお腹の2箇所を切開することになります。
ちょっと可哀想に思いますよね(泣)
でも、腹腔内の精巣は放って置くと、どんどん小さくなって見つけにくくなってしまいます。
それに、歳をとるにつれ腫瘍になってしまう可能性が高くなるため、なるべく早いうちに手術を決断した方がいいそうです。
ところが、こぶしが最初にかかっていた医者は、去勢をあまり勧めない方針の先生でした。
自然のままに育てた方が犬にとっても幸せだよ~と言われたんです。
お腹の中に睾丸が残っていると腫瘍になる可能性が高い、という説明も受けませんでした。
私も、その頃は、もう少し待っていたらもう片方の睾丸も下りてくるかもしれないと期待していた事もあり、去勢は考えていなかったんです。
しかし、1歳になっても片方の睾丸は下りて来ませんでした。
不安になってきたため、セカンドオピニオンとして他の医者に診てもらったんです。
そして初めて上記のような停留睾丸の危険性を教えてもらった次第です。
と言う訳で、こぶしの去勢を決意した時は1歳半の夏でした。
あいにくこぶしにはアレルギーがあり、夏場はお腹あたりに湿疹がたくさん出ています。
停留睾丸の去勢手術はお腹も切らないとダメなため、
涼しくなって湿疹が治まってから手術することにしました。
結局、こぶしが去勢手術をしたのは1歳9ヶ月。
去勢するには年齢的にずいぶん遅くなってしまいました。